制御盤のクーラーの種類について

制御盤の温度が上がると誤作動や故障の原因になるため、クーラーの使用が欠かせません。
この制御盤用のクーラーには、冷却方式によっていくつかの種類に分けられます。
今回は、制御盤用クーラーの種類について解説しますので、選ぶ際の参考にしてみてください。

制御盤用クーラーの種類

エアコン式

外気を取り込まずに、冷媒を循環させて内部を冷やす方式です。
盤内と外部を完全に分離できるため、粉じんや湿気が多い場所でも安定した性能を保ちます。

ヒートパイプ式

熱伝導に優れた管状構造を利用して、盤内で発生した熱を外部へ逃がすことで、冷却効果を得られます。
外気温が高いと効果が低減するため、おもに屋内や低温で乾燥した環境での使用に適しています。

コンプレッサー式

冷媒を圧縮・膨張させることで、熱を移動させる方式です。
温度制御の精度にも優れ、環境温度が高い場所でも安定して動作します。

熱交換器式

冷却水を使用して、熱交換を行う方法です。
外気と盤内の空気を冷却水により冷やすため、異物の混入を防ぎつつ、効率的に熱交換ができます。

ペルチェ式

電気を流すことで温冷の差を生み出す、ペルシェ素子を使用したタイプです。
静音性が高く、軽量であるため、小型の制御盤に適しています。

まとめ

制御盤におけるクーラーは、制御盤内の電子機器を適切な温度に保つために重要です。
エアコン式・ヒートパイプ式・コンプレッサー式・熱交換器式・ペルチェ式などの種類があるため、用途にあったものを選びましょう。
『株式会社森田電機』は、愛知県に拠点があるFA機械の制御盤設計・製作をメインとした会社です。
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